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日本詩人クラブ

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「新しい詩の声」

「新しい詩の声」2023(第7回)

第7回「新しい詩の声」受賞者決定

2023年4月23日㈰、日本詩人クラブ事務所にて選考委員会が行われ、厳正な審査の結果、各賞を以下の通りに決定いたしました。
最優秀賞:「兆し」加澄ひろし(宮崎県)
優秀賞:「冬への標べ」石田諒(長野県)
優秀賞:「空は満ちている」吉岡幸一(福岡県)

授賞式は2023年10月を予定しています。詳細が決まり次第UPいたします。

〈作品公募の概要〉

 日本詩人クラブでは、日本全国の幅広い方々と作品公募をとおして連携し、詩文化の普及と発展に寄与したいと考え、新しい詩人の発掘を目的に2017年から「新しい詩の声」の公募を始めました。今回で7回目となります。作品募集は日本詩人クラブの会員ではない方を対象としています(会友の方は応募可能です)。
 応募作品の中から、最優秀賞1篇と優秀賞を2ないし3篇選び、賞状・賞金を授与するとともに、日本詩人クラブのホームページに、公募状況と受賞作品、選考経緯、授賞式の模様などを、また、機関誌「詩界通信」にも選考経緯、授賞式の様子などを掲載します。
 第7回「新しい詩の声」には、北海道から沖縄まで幅広い地域から140名の応募がありました。年齢層も大変幅広く、最年少は8歳、最高齢は91歳の方でした。
 今後、受賞者以外の応募受付者全員に、選考委員5名が手分けし、作品についてのコメントを書いてお送りする予定です。ぜひコメントをご覧いただき、今後の創作活動に活かしていただきたいと思います。

〈選考経緯〉

 今回の選考委員は、秋元炯、天野英、網谷厚子、高島りみこ、星善博(委員長)の5名(五十音順)が務めました。
 まず予備選考では、140名の作品から各委員が4月7日(金)を締切日として、メールにて3ないし4篇を推薦することにしました。その結果、予備選考通過作は次の14篇となりました。
あめ「笑顔」
石田諒「冬への標べ」
翁長志保子「ふれーむん のウシの語り」
加澄ひろし「兆し」
加藤雄三「死を泳ぐ」
金城藤子「人の波」
栗田好子「異常気象」
小宮正人「地図に無い道」
みずぬまけいだい「ひとつの小石」
三ツ谷直子雨あがりのコーラス」
未来の味蕾「日記」
森野とうが「流れる」
屋敷旺甫「むかえにくるもの」
吉岡幸一「空は満ちている」
(敬称略・五十音順)
 このうち、重複して推薦があったのは「冬への標べ」(3票)、「ふれーむん のウシの語り」(2票)、「兆し」(2票)、「むかえにくるもの」(2票)の4作品。この結果を参考に、4月23日㈰、日本詩人クラブ事務所にて選考委員会が開かれました。
 まず初めに、重複して推薦のあった4作品については予備選考の結果を尊重して残した上で、5名の選考委員それぞれがいちばんに推したい作品を、理由を述べて挙げることにしました。結果は次のとおりです。「冬への標べ」「ふれーむん のウシの語り」「兆し」「むかえにくるもの」「空は満ちている」の5作品。これを踏まえ、さらに十分議論を尽くした上で、全員一致により、加澄ひろし「兆し」を最優秀賞と決定しました。
 次に、最優秀賞を逃した4作品の中から優秀賞を選出することにし、5名の委員がそれぞれ2篇を選び投票することになりました。結果は、石田諒「冬への標べ」(5票)、吉岡幸一「空は満ちている」(4票)、屋敷旺甫「むかえにくるもの」(1票)。この結果を受け、再度十分に話し合いをした上で、石田諒「冬への標べ」、吉岡幸一「空は満ちている」の2作品を優秀賞と決定しました。
 今回、惜しくも受賞に至らなかった屋敷旺甫「むかえにくるもの」をはじめとする各作品も、それぞれに独自の個性が光り、読み応えがありました。
まもなく、第8回の応募が始まります。次回も優れた個性ある作品と出合えることを楽しみにしています。(文責:星善博)

第7回「新しい詩の声」選考日程・選考委員

選考委員会:2023年4月23日㈰13時~16時 日本詩人クラブ事務所
選考委員:星善博(委員長)・秋元炯・天野英・網谷厚子・高島りみこ(50音順)
結果発表:当ホームページにて

作品募集(締め切りました)

応募資格:日本詩人クラブ会員以外の方、会友は参加できます。
参加費:1,000円
原稿締切日:2023年2月末日(必着)
原稿送り先:〒343-0044 埼玉県越谷市大泊930-51 星 善博(社)日本詩人クラブ「新しい詩の声」係
作品規定:応募作品は1篇(未発表のものに限ります)。1行は22文字以内、本文34行まで(空行を含め)
お問合わせ:Eメールstar-poet.1958yh@m8.dion.ne.jp(星)
選考の上、最優秀賞(1篇)賞金3万円+表彰状、優秀賞(2〜3篇)賞金1万円+表彰状。最終選考日は2023年4月中旬を予定、発表は当ホームページにて行います。贈呈式は2023年秋を予定。 詳しくはチラシをご覧ください。

「新しい詩の声」2022(第6回)

第6回「新しい詩の声」受賞者決定

2022年4月24日㈰、日本詩人クラブ事務所にて選考委員会が行われ、厳正な審査の結果、各賞を以下の通りに決定いたしました。
最優秀賞:麻生藤「星の息吹」。
優秀賞:田辺なつき「呼吸」、オノカオル「おなじ空のした」、潮江しおり「最果て」。
受賞作品

〈作品公募の概要〉

 日本詩人クラブでは、日本全国の幅広い方々と作品公募をとおして連携し、詩文化の普及と発展に寄与したいと考え、新しい詩人の発掘を目的に2017年から「新しい詩の声」の公募を始めました。今回で6回目となります。作品募集は日本詩人クラブの会員ではない方を対象としています(会友の方は応募可能です)。
応募作品の中から、最優秀賞1篇と優秀賞を2ないし3篇選び、賞状・賞金を授与するとともに、日本詩人クラブのホームページに、公募状況と受賞作品、選考経緯、授賞式の模様などを、また、「詩界通信」にも選考経緯、授賞式の様子などを掲載します。
第6回「新しい詩の声」には、北海道から沖縄まで幅広い地域から192名の応募がありました。年齢も、10代、20代の若い方々はもちろん90代の方からのご応募もいただきました。最年少は10歳、最高齢は94歳の方でした。
今後、受賞者以外の応募受付者全員に作品の寸評をお送りする予定です。なお、詩をさらに深く学び、詩を語り合う「フォローアップセミナー」につきましては、新型コロナウイルス感染症の収束が見極められない状況にあるため、皆様の安全を最優先に考え、見送りとさせていただきます。(文責・星善博)

〈選考経緯〉

 今回の選考委員は、秋元炯、天野英、網谷厚子、高島りみこ、星善博(委員長)の5名(五十音順)が務めました。
まず予備選考では、192名の作品から各委員が4月10日㈰を締切日として、メールにて3ないし4篇を推薦することにしました。その結果、予備選考通過作は次の13篇となりました。(敬称略・五十音順)

麻生藤   「星の息吹」
伊渓路加  「流線形」
江口久路  「ひとふでがきの呼吸法」
オノカオル 「おなじ空のした」
小幡幸子  「田舎の夏の宵」
後藤順   「三陸にて」
潮江しおり 「最果て」
白神つや  「いんたーねっとえくすぷろーど」
竹原ツブオ 「摩天楼のネガのような」
田辺なつき 「呼吸」
新里輪   「夢車」
ヨクト   「小瓶の中に」
吉岡幸一  「とまりゆれる」

このうち、重複して推薦があったのは「星の息吹」「おなじ空のした」「呼吸」の3作品。それぞれの作品に3名の委員から推薦があり、この結果を参考に、4月24日㈰、日本詩人クラブ事務所にて選考委員会が行われました。
まず初めに、重複して推薦のあった3作品については、予備選考の結果を尊重して残した上で、5名の選考委員それぞれがいちばんに推したい作品を、理由を述べて挙げることにしました。結果は次のとおりです。「星の息吹」「おなじ空のした」「呼吸」「田舎の夏の宵」「最果て」「摩天楼のネガのような」、以上6作品。
これを踏まえ、さらに十分議論を尽くした上で、挙手により最優秀賞を決めることにしました。結果は、麻生藤「星の息吹」に選考委員全員の手が挙がり、最優秀賞と決定しました。
次に、最優秀賞を逃した5作品の中から優秀賞3篇を選出することにし、一人3篇を選び、それぞれ3点、2点、1点と得点をつけ投票することにしました。この結果、田辺なつき「呼吸」13点、オノカオル「おなじ空のした」6点、潮江しおり「最果て」5点となり、上記3作品が優秀賞と決定しました。
今回惜しくも受賞に至らなかった竹原ツブオ「摩天楼のネガのような」、小幡幸子「田舎の夏の宵」も、独自の詩的世界を持ち、読みごたえがありました。また、応募された数多くの作品から、詩の裾野の広がりを感じ取ることができました。
まもなく、第7回の応募が始まります。優れた個性ある作品と出合えることを楽しみにしています。(文責:秋元 炯)

作品募集(締め切りました)

応募資格:日本詩人クラブ会員以外の方、会友は参加できます。
参加費:1,000円
原稿締切日:2022年2月末日(必着)
原稿送り先:〒343-0044 埼玉県越谷市大泊930-51 星 善博(社)日本詩人クラブ「新しい詩の声」係
作品規定:応募作品は1篇(未発表のものに限ります)。1行は22文字以内、本文34行まで(空行を含め)
お問合わせ:Eメールstar-poet.1958yh@m8.dion.ne.jp(星)
選考の上、最優秀賞(1篇)賞金3万円+表彰状、優秀賞(2〜3篇)賞金1万円+表彰状。最終選考日は2022年4月中旬を予定、発表は当ホームページにて行います。贈呈式は2022年秋を予定。 詳しくはチラシをご覧ください。

「新しい詩の声」2021(第5回)

第5回「新しい詩の声」受賞者決定

2021年4月17日(土)、オンラインによる最終選考会を行い厳正な審査を経て、第5回「新しい詩の声」最優秀賞、優秀賞が決定いたしました。
最優秀賞:故永しほる「咬合」。
優秀賞:瑠芙菜「初恋」、大西久代「夏草の中の小さな花」、オノカオル「夜に朝」。
受賞作品

〈作品公募の概要〉

 日本詩人クラブでは、日本全国の幅広い方々と作品公募を通して連携し、詩文化の普及と発展に寄与したいと考え、「新しい詩の声」の公募を始めました。今回で第5回目の公募実施となります。作品募集は日本詩人クラブの会員ではない方を対象としています(会友の方は応募可能です)。応募作品の中から、最優秀賞(「新しい詩の声」賞)1篇と優秀賞(奨励賞)を2ないし3篇選び、賞状・賞金を授与するとともに、日本詩人クラブのホームページに、公募状況と受賞作品、選考経緯、授賞式の模様などを、また、詩界通信にも公募状況と選考経緯、授賞式の模様などを掲載します。
 第5回「新しい詩の声」には、234名の応募がありました(昨年は167名)。応募者は、北は北海道から南は沖縄県まで、そして1名はアメリカからと、広い地域の皆様からご応募いただきました。また、10代の方が16名(昨年は5名)、このうち女性が14名と、若い女性の方から多くのご参加があったことになります。10代から30代の方を合わせると106名となり、ほぼ半数を占めています。最年少は14歳、最高齢は82歳の方で、男女の応募者数は、ほぼ同数でした。応募者数は昨年の約1.5倍と飛躍的に増加しましたが、新型ウィルス流行のため、出かけたり人と会ったりすることが抑制される中、詩に向き合ってみようと思われた方が多くおられたということではないのでしょうか。
 今後、受賞者以外の参加者全員に応募作品の寸評をお送りするとともに、昨年は実施できませんでしたが、ご希望される方にお集まりいただき、詩をさらに深く学び、詩を語り合う「フォローアップセミナー」を実施したいと考えております。(文責・秋元炯)

〈選考経緯〉

 今回の「新しい詩の声」受賞者選考は、新型ウィルス流行の影響により、昨年に引き続き参集しての開催が出来ず、メール交換による選考委員会となりました。このため、3月26日に始まり4月17日に結論に至るという長い時間をかけた委員会となりました。今回の選考委員は、秋元炯(委員長)、網谷厚子、曽我貢誠、高島りみこ、原詩夏至(50音順)の5名でした。
 先ず、予備選考では、234名の作品から、各委員が4月8日を締切日として4篇を推薦することにしました。その結果、選ばれた予備選考通過作は、以下の16篇(複数回答あり)です。麻生藤「かおりまとう」、天城サナオ「七パーセント」、いちはじめ「これは詩ではない」、入間しゅか「冬の一滴」、江口久路「あの日の楽園」、大西久代「夏草の中の小さな花」、オノカオル「夜に朝」、勝部信雄「初霜」、こまゆ「わたし」、潮江しおり「内側に花弁が開く」、竹之内稔「〈A〉たちの時間」、七まどか「ほとぼり」、堀内すゞ「夜雨に打たれて」、南久子「果実の向うには」、故永しほる「咬合」、瑠芙菜「初恋」(敬称略・50音順。以下同じ)。
 次いで第1次選考では、予備選考通過作16篇の中から、各委員が各々3編、推薦理由を付して改めて推薦することにしました。この中で、複数の推薦があった作品及び各委員がどうしても残したい作品を(これは各人1篇まで)第1次選考通過作としました。これは、以下の7篇です。「七パーセント」、「あの日の楽園」、「夏草の中の小さな花」、「夜に朝」、「果実の向うには」、「咬合」、「初恋」。
 最終の第2次選考では、第1次選考通過作の中から、各委員が最優秀作1編と優秀作2篇を推薦することにし、最優秀作は2点、優秀作は1点を得たとカウントし、得点順に最優秀賞1篇と優秀賞を3篇選ぶことにしました。同点の場合は、最優秀作に推された数が多い方を上位としました。この結果、最優秀賞には、「咬合」、優秀賞には、「初恋」、「夏草の中の小さな花」と「夜に朝」が決まりました。4名の受賞者のうち、20代の方が2名、30代1名、70代1名でした。今回は応募者数が非常に多く、予備選考を通過した作品は何れもレベルの高い作品揃いでした。また、これらの作品以外にも、独創的で個性の光る作品や作者の心情がひしひしと伝わってくる快作がたくさんあったことを申し添えておきたいと思います。
 受賞作の、故永しほる「咬合」は、微妙に噛み合わないまま、それでもぎりぎりの意思疎通がなされていくという現在の人間関係を象徴しているかのような詩型。小気味よい展開のスピード感の中で、現代社会の滑稽さと虚しさ、絶望感が絶妙に表現されています。抑制を効かしながらもスピード感を保持するという、筆力の強かさも感じます。 瑠芙菜「初恋」は、思い通りにならない初恋のもどかしさ、揺れ動く心の揺れ幅の大きさを、瑞々しい言葉で表現した作品です。予断を許さない次々の展開が、傷ついた心情をリアルに訴えかけてくると感じました。
 大西久代「夏草の中の小さな花」は、忘れられ見捨てられた原発事故被災地の現状をまざまざと思い出させてくれる作品。荒れ地の中のひと群れのひなげしの花は、なくしてはいけない希望を象徴しているのだと思います。
 オノカオル「夜に朝」。幼い息子と年老いた父、その二人を前にして、自らの人生の過去と未来を俯瞰的に見つめた作品。「すべては繰り返すのだ」という最終行に、諦念とともに前を向いて進んで行こうとする力強さが出ています。 (文責:秋元 炯)

第5回「新しい詩の声」選考日程・選考委員

選考委員会:2021年4月17日
選考委員:秋元炯(委員長)・網谷厚子・曽我貢誠・高島りみこ・原詩夏至(50音順)

作品募集(締め切りました)

応募資格:日本詩人クラブ会員以外の方、会友は参加できます。
参加費:1,000円
原稿締切日:2021年2月末日
原稿送り先:〒273-0851 千葉県船橋市馬込町952-85山野方 秋元炯(一社)日本詩人クラブ「新しい詩の声」係
作品規定:応募作品は1篇(未発表のものに限ります)。1行は22文字以内、本文34行まで(空行を含め)
お問合わせ:Eメール k.akimoto1441@jcom.zaq.ne.jp(秋元)
選考の上、「新しい詩の声」賞(1篇)賞金3万円+表彰状、奨励賞(2〜3篇)賞金1万円+表彰状。贈呈式は2021年秋を予定。 詳しくはチラシをご覧ください。

受賞作品と選考経過報告

2023年(第7回)

2022年(第6回)

2021年(第5回)

2020年(第4回)

2019年(第3回)

2018年(第2回)

2017年(第1回)