「新しい詩の声」2025(第9回)
第9回「新しい詩の声」受賞者決定
2025年4月6日(日)、日本詩人クラブ事務所において最終選考会が開かれ厳正な選考の結果、第9回「新しい詩の声」賞決定いたしました。
最優秀賞:新里 輪「listen」(岡山市)
優秀賞:中村あさみ「遠景」(広島県廿日市市)
優秀賞:yellow「春の身体」(藤沢市)
ジュニア賞:芳賀 菫「夜の三原色」(松戸市)
贈呈式は7月12日(土)、今井館聖書講堂にて行います。
〈作品公募の概要〉
日本詩人クラブは、全国から幅広く作品を公募することで詩文化の普及発展に寄与したいと、2017年に新しい詩人の発掘を目的とした「新しい詩の声」賞を創設しました。応募対象は日本詩人クラブの会員ではない方(会友は応募対象)で、今年度で9回目になります。
今回も北海道から沖縄まで幅広い地域から、169名の応募がありました。年齢層も幅広く、最年少は11歳、最高齢は93歳の方でした。
応募作品の中から、最優秀賞1篇と優秀賞2篇、さらに斬新な10代の作品1篇をジュニア賞(賞状のみ)として選びました。贈呈式で賞状・賞金を贈呈し、その様子はユーチューブでも発信します。また、日本詩人クラブのホームページと会報「詩界通信」に、公募状況と受賞作品、選考経過、贈呈式の模様等を掲載します。応募くださった作品については、受賞者以外の全員の方に、選考委員五人が分担して選考委員のコメントをお送りする予定です。お読みいただき、今後の創作活動に活かしていただければと思います。
〈選考経緯〉
選考委員は、秋元炯、田中裕子、田中眞由美(委員長)、根本明、松村信人の5名。(五十音順)
まず一次選考で169名の作品から各委員が3月20日(木)を締切日に、4作品を推薦しました。その結果、予備選考通過作品は次の18作品でした。
Yellow「春の身体」
小田凉子「何度でも」
笠原有紗子「フルーツポンチ」
金子詩雨「蜃気楼の町」
北谷英明「石」
來生正太郎「新風」
桑島明大「東京行き」
琴森 戀「魂」
佐藤千紘「見えない地図を進む特別な船」
篠井雄一郎「美しく光る」
多賀優子「鳥」
竹野 滴「人間の部屋」
田中傲岸「晩照」
中村あさみ「遠景」
新里 輪「listen」
福富ぶぶ「前へ」
松本福広「点(ほし)』
森下和真お布団」
(敬称略・五十音順)
重複して推薦があったのは「listen」(3票)のみでした。この結果をふまえ、18作品からそれぞれが改めて4作品を選び、4月6日㈰に日本詩人クラブ事務所で最終選考委員会に臨みました。
候補の18作品について一篇ずつ丁寧に意見を述べるうち、おおよその作品が絞りこまれたので1人3篇ずつの投票を行いました。結果は「listen」5票、「遠景」5票、「春の身体」1票、「フルーツポンチ」1票、「美しく光る」1票、「鳥」1票、「人間の部屋」1票でした。
ここで5票の2作品について再度確認し最優秀賞は新里輪作品「listen」、優秀賞は中村あさみ作品「遠景」に決定しました。さらに優秀賞を1作品選ぶ投票をしたところ、yellow作品「春の身体」3票、竹野滴作品「人間の部屋」2票となり、優秀賞はyellow作品「春の身体」に決定しました。また、独自性がありみずみずしい感性を持つ11歳の芳賀菫さんの「夜の三原色」をジュニア賞としました。若い方の作品にも光があたることで、詩の世界が広がることを願います。
第10回「新しい詩の声」賞の募集は11月からです。今回残念だったみなさまの再チャレンジをお待ちしています。
2025年(第9回)受賞作品
作品募集(締め切りました)
応募資格:日本詩人クラブ会員以外の方、会友は参加できます。
参加費:1,000円
応募期間:2024年11月〜2025年2月末日
原稿締切日:2025年2月末日(必着)
選考委員:秋元炯・田中裕子・田中眞由美・根本明・松村信人(50音順)
原稿送り先:〒352-0034 埼玉県新座市野寺2-4-34 田中眞由美方 一般社団法人 日本詩人クラブ「新しい詩の声」係
作品規定:応募作品は1篇(未発表のものに限ります)。1行は22文字以内、本文34行まで(空行を含め)
お問合わせ:TEL 090-2919-8665 田中眞由美
*選考の上、最優秀賞(1篇)賞金3万円+表彰状、優秀賞(2〜3篇)賞金1万円+表彰状。
*最終選考日は2025年4月中旬を予定、発表は当ホームページにて行います。贈呈式は2025年7月を予定。
*授賞式の交通費をお払いします。こぞってご応募ください。詳しくはチラシをご覧ください。